平安時代、暦は選日の吉凶を中心に利用され、人々はそれに縛られていた事を前回述べました。

 そしてその当時、暦の吉凶を占っていた有名人といえば、安倍晴明です。古来から現在に至るまで、特異な能力で怪異を鎮めるスターとして語り継がれています。

 ところで、小説や映画ではなく、実在の安倍晴明はどうだったのでしょうか。

 安倍晴明は天文、気象、暦等を扱う陰陽寮という役所に勤めていました。晴明はこのうち暦の吉凶を占う仕事をしており、様々な禁忌のある凶の日を恐れる当時の貴族達の為に助言をしていました。

 暦の吉凶に縛られていた貴族達からは本当に頼りにされた事でしょう。陰陽道にも精通していた晴明は崇められ、次第に伝説的な存在となり祀られるようになったのです。