前回までは、暦に日常を支配されていた平安貴族のお話を紹介しました。

 では、逆に当時の武士の場合はどうだったのでしょうか。当時の記録を見てみると、源平合戦の時なども良い日を選んで軍事行動をしていた事が記されており、やはり武士達も暦の吉凶を信じていた様です。

 戦国時代になると、戦いに際して暦や方位に関する知識が兵法に組み込まれていきました。そしてそれらを駆使して、作戦を立てていたのが軍師です。軍師は出陣に際しての卜占や儀式を務め、暦に精通して日々の吉凶を見る重要な存在となりました。

 しかし、さすがに戦国の武将や軍師は戦いに勝つ事を目的としている為、平安貴族の様に暦の吉凶に縛られず、時と場合に応じて判断を使い分けていたようです。