ダグラス米国通信

真如寺金井ダグラス勝陀上人で修行中のアメリカ人僧侶、金井ダグラス勝陀上人による連載です。アメリカと日本の宗教観の違いや日本ではあたりまえだと思っていることが実は世界では珍しい事など日本の外から見た仏教、また日米の布教事情の違いなどを紹介します。

金井ダグラス勝陀上人
米 国ソルトレイクシティ生まれ。学生時代に信行道場を修了、アメリカで貿易会社勤務ののち、ネバダ大学でMBA(経営学修士)を取得。アメリカでも屈指の高 級ホテルであるラスベガスの「ベラージオ」で経営に携わる。退職後、真如寺で修行をし平成24年度の日蓮宗大荒行堂を成満。初めてのアメリカ人修法師とな る。趣味はワインでソムリエの資格を持つ。

 あなたがこれを読んでいる頃、私は大荒行堂の瑞門を既にくぐっていることだと思います。今回は私にとって二度目の百日間となりますが、初行の時より大変な行になりそうな予感がします。それは自分の行に加え、初行の指導もしないといけないからです。自分だけでなく周りの事もしっかりと考えないといけません。

 修行は間違いなく厳しくなるでしょう。でも私は、荒行で自分の土台をより強固にできるし、

 十月十三日は本宗で最も大切な法要の一つ、御会式の日です。もちろん米国でも日蓮聖人の涅槃の日をお祝いします。

 私が育ったシアトルのお寺では、ピンクの紙の桜の花を茶色の紙や針金の木に飾り付け会式桜を作っていました。そうした桜のいくつかは、聖人の絵が描かれた二メートルほどの万灯に飾り付けられ、本堂の通路の真ん中に建てられま…

 仏教に興味を持っているアメリカ人はネットで答えを見つけようとすることが多く、今やネットは布教のための大切なツールです。特に米国の広大な国土の割に日蓮宗寺院はまだ少ないため、一部の寺院では毎週日曜の法要に遠方からでも参加できるよう、ネットカメラで中継しています。

 パソコンの画面では不十分かもしれません。ですが、これは法要に参加して、どんなことをするのか確認し、法要に馴染んで

 六月末にロスで日蓮宗の北米開教百周年記念事業が二日間にわたり行われました。全米各地からの百名を超える参会者に加え、日本からも二百名以上が参加しました。

 法要は日本の伝統的なもので、意味を理解できずとも、皆多くを感じていました。

 法要中、カメラマンがステージの上で撮影をしたのですが、レンズを通して凛烈なパワーを感じ、鳥肌が立ったと語っていました。法華経の

 多くの混乱を抱え一千キロ近く歩く事を決意し、その途中で私のお寺にたどり着いた男性と話した時の事です。

 まず私は彼の話を聞き、それが仏教的にどのような意味があるのかを説明しました。特に彼の旅は法華経の化城喩品に出てくるたとえ話のようであり、頭がおかしいのではなく仏教的な覚醒と考えるべきではないかと伝えました。

 得心し新たな気持ちで歩き始めようとした彼に私は「行脚」のや