ダグラス米国通信

真如寺金井ダグラス勝陀上人で修行中のアメリカ人僧侶、金井ダグラス勝陀上人による連載です。アメリカと日本の宗教観の違いや日本ではあたりまえだと思っていることが実は世界では珍しい事など日本の外から見た仏教、また日米の布教事情の違いなどを紹介します。

金井ダグラス勝陀上人
米 国ソルトレイクシティ生まれ。学生時代に信行道場を修了、アメリカで貿易会社勤務ののち、ネバダ大学でMBA(経営学修士)を取得。アメリカでも屈指の高 級ホテルであるラスベガスの「ベラージオ」で経営に携わる。退職後、真如寺で修行をし平成24年度の日蓮宗大荒行堂を成満。初めてのアメリカ人修法師とな る。趣味はワインでソムリエの資格を持つ。

 米国では大晦日の晩から花火を打ち上げ新年を祝います。一日はテレビで、朝はカリフォルニアのローズ・パレードを見て(私も学生の時、三回参加しました)昼からは大学のアメフトを見て過ごします。

 また、一部では幸運を呼ぶブラックアイピーズという料理を食べるようですが、基本的に日本のおせちのような特別な料理はありません。

 私は子供の頃、運良く日本と米国と両方の正月

 日本の皆さんは写経をしていますか。

 アメリカで信者の多いキリスト教では経典を写すという修行はありません。また、アメリカの書道はカリグラフィと言われますが、最近はパソコンが主流でカリグラフィを書ける人もほとんどいません。

 そんな逆境の中でもアメリカの仏教徒は写経をしています。といっても、相当に慣れた人なら法華経の写経をしますが、漢字が難しいので、米国では写仏をする事が

 日本にいると「アメリカのお経ってどんなの?」とよく聞かれます。

 まず最も大切なお題目は日本語で「南無妙法蓮華経」と唱えます。他のお経を唱えるときは、ローマ字表記の真読で読んだり英訳したものを読んだりします。英訳したお経は、日本での訓読にあたります。ですが日本の訓読よりも意味は理解しやすいと思います。

 あなたは日本語の訓読のお経の意味がすぐに理解できますか?私は難しい

 先日、甲種試験を受けるために身延山大学に行きました。この試験は日蓮宗の大学を出ていないお坊さんの為にあり、大学レベルの難しい仏教の講習があります。

 私は僧侶なので仏教の考え方や歴史は知っていますが、最も苦労したことの一つは日本の仏教用語でした。

 英語の仏教用語はサンスクリット語の単語をそのまま使う事が多いのですが、日本ではそれが漢字になっているのです。

 先月、ボストンの研修会に講師に行ってきました。

 研修が始まってまず驚いたことは、参加者は在家の方にも関わらず、皆がお上人からもらった仏教の名前で呼びあっていたことです。

日本では普通のご信者さんが生前に戒名を付けることは少ないですがアメリカではクリスチャンネームを付けるように、仏教の名前を持つのです。これは仏教本来の形なのですが、素晴らしいアイディアです。