法華経茶話

法華経ってなんだろう。仏教のなかでも日蓮宗でよく聞く法華経とは。成立の過程や簡単な内容にふれながら法華経にまつわるいろいろなお話しです。

 当時の教団は、在家信者から広大な荘園を寄進されることによって成り立っていました。これによって出家者たちは生活に困らなくなり、民衆を顧みなくなっていきます。

 一方、お釈迦様在世当時の教団は、乞食によって維持されており、出家者達は民衆の布施によって自身が生かされているという自覚もありました。だからこそお釈迦様は出家者達と民衆のために平等思想をお説きになったのです。

 日蓮宗が根本聖典としている法華経は実は入滅後五百年以上経ってから編纂されたお経といわれます。とすると、法華経はお釈迦様とは無関係に成立したお経なのでしょうか。でもおかしいですね。お釈迦様と無関係に成立しているのに仏教といえるのか?それを説明するには法華経がどのような経緯で編纂されたのかを知る必要があります。

 お釈迦様は男女・出家在家を問わず、全ての人々が仏弟子であるとする平等思

 私達僧侶は回向や祈祷をするときにお経を読みます。でも信者さんの中にはお経は呪文みたいで何を言っているのか全然わからない、と思われる方もおられるでしょう。

 お経とは、お釈迦様が出家者や在家者に対して語った教えを弟子たちが口伝によって語り継いだものです。今我々が読んでいるお経はきちんと文字になっていますが、それらはお釈迦様が入滅されて、かなり時代が下ってから編纂されたものです。何故