日蓮宗が根本聖典としている法華経は実は入滅後五百年以上経ってから編纂されたお経といわれます。とすると、法華経はお釈迦様とは無関係に成立したお経なのでしょうか。でもおかしいですね。お釈迦様と無関係に成立しているのに仏教といえるのか?それを説明するには法華経がどのような経緯で編纂されたのかを知る必要があります。

 お釈迦様は男女・出家在家を問わず、全ての人々が仏弟子であるとする平等思想をお説きになりましたが、次第に教団の中で男性出家者中心主義が主流となりました。この頃の仏教を部派仏教といい、のちに小乗仏教と呼ばれました。男性出家者は僧院に籠ってひたすら禁欲生活をし自己の修行の完成のみを目指したため、独善的・利己的なきらいがあったといわれました。