当時の教団は、在家信者から広大な荘園を寄進されることによって成り立っていました。これによって出家者たちは生活に困らなくなり、民衆を顧みなくなっていきます。

 一方、お釈迦様在世当時の教団は、乞食によって維持されており、出家者達は民衆の布施によって自身が生かされているという自覚もありました。だからこそお釈迦様は出家者達と民衆のために平等思想をお説きになったのです。

 この様に当時の教団は、お釈迦様在世時の教団とは随分変わってしまっていました。そして、その中でいま一度お釈迦様の説かれた平等思想に立ち返るべきであると主張する出家者達が現れ、この者達が後に大乗教団と呼ばれるようになりました。法華経はこの大乗教団によって編纂されたお経です。