大乗教団は、小乗の修行者のように僧院には籠らず、積極的に他者と関わることでお釈迦様の教えを実践しました。二つの教団は対立し、編纂された経典も一方を批判する内容でした、小乗の修行者の中には、お釈迦様の十大弟子で、智慧第一といわれた舎利弗、多聞第一といわれた阿難などがいましたが、大乗経典ではこれらの修行者を成仏の対象から除外してしまいました。般若経等がその例です。

 しかし法華経だけは他の大乗経典とは性格が異なります。なんと法華経では、小乗の修行者も、大乗の修行者も隔てなく全ての者が成仏できると説かれているのです。これは、お釈迦様が直に説かれた平等思想と同じ内容です。

 つまり法華経には、お釈迦様が一番説きたかった教えが説かれているのです。