お寺の歳時記

本欄ではお寺の様々な行事や習慣について書いていきたいと思います。

普段行われている行事も、どんな意味があるのか意外と知らなかったりします。そんな素朴な思いを短いコラムで紹介します。

 毎朝の通勤の道が明るくなったように思ったら、通学している中高生が一斉に夏服に替わっていたのだった。日本では平安時代から衣更(ころもが)えの習慣があり、現代でも全国各地で一斉に夏服に替わるさまは、四季のある日本ならではの風習と言えるだろう。

 この衣更えだが、学生ばかりでなく、お寺の本堂でも行われている。本堂を見て変化にお気づき頂けただろうか。そう、日蓮聖人のお衣が替わってい

 三月になると身を切るような風の冷たさも少しずつ柔らかくなってくる。そして春の準備が整いつつある大地へと冬眠していた虫が出てくる。この日を二十四節気の一つ、啓蟄と言う。

 皆様もまた、この時期になると新しい季節に備えて準備をしなければとそわそわしてくるのではないだろうか。

 日蓮聖人は、冬が必ず春になるように、法華経を信ずる人は必ず救われると説かれている。と

 毎年二月十六日には日蓮聖人御降誕会の法要が執り行われる。

 日蓮聖人はご自分の一生を顧みて、法華経を伝え広めるために自分は生まれてきたのだと認識された。

これを法華経に当てはめると、地涌の菩薩ということになる。

上行菩薩を筆頭とする地涌の菩薩は仏さまが滅せられてのち二千年を経た末法の時代に

 新年を迎えて間もなく、二十四節気の寒に入る。

今年は五日から小寒に入り、二十日から立春までの間が大寒になる。

一年のうちで最も寒さが厳しいとされるこの時期、寒さに耐えて心身を鍛えることを寒行という。

武道を志す人たちや、一芸を身につけようとする人など、古くから寒行は行われている。

 仏道修行のために一定区域を特定の作法によって区切ることを結界という。

結界は仏道修行の障害となるものが入ってこないように設ける。

例えば、地鎮祭を修する時、笹竹を四方に立てて縄を張りめぐらし、幣束を吊して祭壇を設けるなどするのも、

清浄な場へ魔障や不浄を近寄らせないための結界である。