お寺の歳時記

本欄ではお寺の様々な行事や習慣について書いていきたいと思います。

普段行われている行事も、どんな意味があるのか意外と知らなかったりします。そんな素朴な思いを短いコラムで紹介します。

 お正月は一年の始まりだ。お正月は家の中に歳神様をお招きし、一年の幸福を祈る。そのため、大掃除をしたり鏡餅や門松など色々な準備をしてお迎えをする。また、お正月には初詣に行くが、これは守護神様の元へお詣りし昨年の息災を感謝すると共に、新たな一年も無事過ごせるようにお祈りをするためだ。

 お盆とお正月は日本人の二大行事といっても過言ではないがお盆がご先祖様の供養に重点が置かれているのに対

 大晦日の行事は正月の行事と共に一年で最も大切だ。中でも大事なのが除夜の鐘。

 ところで、なぜ除夜の鐘というのかご存じだろうか。十二月を師走と言うが別の名を除(じよ)月(げつ)という。その最後の三十一日を除(じよ)日(じつ)といい、その夜だから除夜という。

 除夜の鐘は、煩悩の数と同じ一〇八回鐘を撞く。一年の終わりに自らの煩悩を払い、新年を新たな気持ちで迎えるためだ。

 十一月は全国的に七五三の御祝いが行われる。七五三で対象となるのは三歳の男女、五歳の男子、七歳の女子だ。それぞれここまで無事成長できたことを守護神様に感謝し祝う行事である。

 昔は医療も現代ほど進んでいなかったため、幼くして亡くなる子も大勢いた。そのため、節目の年に神仏に感謝すると同時にこれからも護って頂けるよう祈りを捧げ厄払いを行った。

 七五三というと千歳飴をイメー

 十月十三日は日蓮宗にとって最も大事な行事の一つである御会式が行われる。御会式とは一般的には法要全般を指すが、本宗では特に日蓮聖人ご入滅の法要の事をいう。この日、本宗の寺院では全国的に御会式が厳修されるため御会式は十月の季語にもなっている。(旧暦に則り月遅れの十一月に行うお寺も多い)

 日蓮聖人は東京池上本門寺でご入滅されたため本門寺の御会式はとりわけ盛大に行われる。特にお逮夜の十二

 九月十二日は龍口法難の御聖日だ。龍口法難とは、日蓮聖人が鎌倉幕府により捕らえられ、江ノ島を臨む龍口(たつのくち)で処刑されそうになったご法難である。

 当時、僧侶の刑は流罪が最高であったが、幕府の勘気をこうむった聖人は内々に処刑されようとしていた。聖人が頸(くび)の座に引き据えられまさに刀が振り下ろされようとした時、「江の島のかたより月の如くひかりたる物」が現れるという不思議な天変