お寺の歳時記

本欄ではお寺の様々な行事や習慣について書いていきたいと思います。

普段行われている行事も、どんな意味があるのか意外と知らなかったりします。そんな素朴な思いを短いコラムで紹介します。

 旧暦の七月十三日から十五日までをお盆という。現在では、関東では七月、関西では八月に盂蘭盆会をする所が多い。

 お盆にはご先祖様などの精霊が帰ってこられるため、お盆の入りには迎え火を焚き、仏壇にお供え物をしてご先祖様の霊を慰め、最後の日には無事あの世に帰れるように送り火をする。お供え物は、ご先祖様が早く帰ってきてゆっくりあの…

 土用の丑の日といえばうなぎを食べるのが年中行事として定着しているが、これは江戸時代の蘭学者平賀源内が丑のウにちなみ鰻屋の宣伝のため考案したのが始まりという。

 土用とは夏だけにあるのではなく立春、立夏、立秋、立冬の前の一八日間を指す。元を探ると古代中国の陰陽五行説に由来する。陰陽五行説とは木、火、土、金、水の五つの要素で万物が構成されているとの考え方であり、春を木、夏を火、秋を金、

六月は梅雨の季節である。しとしとと絶えず雨が降り空気全体が重くなったように感じる。だが同時に、靄が山を水墨画のような荘厳な雰囲気へと変えてゆく。

そんな夏に向かう中間地点で衣更えは行われる。学校など制服を着る場所では一斉に冬服から夏服へと衣更えが行われるが、お寺も例外ではなく日蓮聖人の御尊像始め私たち僧侶の衣帯も重い冬物の衣から涼しげな夏物へと着替える。

元々は中国の宮

こどもの日は端午の節句とも呼ばれる。古くは菖蒲や蓬を軒にさし邪気を払う行事であった。時代が下り近世になると、次第に男子の武運や出世を祈る行事となり現在では子供の健やかな成長を祈る行事として定着してきた感がある。

ちなみに、こどもの日は祝日法によって決められているが、これによると「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日であると定められている。母の日が近いか

新連載「お寺の歳時記」です。本欄ではお寺の様々な行事や習慣を紹介します。

花祭りとは、お釈迦様の誕生日を祝うお祭であり、釈尊御降誕会とも言う。

釈尊は四月八日、花の咲きほこるルンビニ園でお生まれになった。その時龍が産湯の代わりに天から甘露の香水を降らしたと伝えられている。

現在では、ルンビニ園の花園にちなんで花で飾り付けた花御堂に、生まれたばかりの仏様を表す誕生仏を安置