毎朝の通勤の道が明るくなったように思ったら、通学している中高生が一斉に夏服に替わっていたのだった。日本では平安時代から衣更(ころもが)えの習慣があり、現代でも全国各地で一斉に夏服に替わるさまは、四季のある日本ならではの風習と言えるだろう。

 この衣更えだが、学生ばかりでなく、お寺の本堂でも行われている。本堂を見て変化にお気づき頂けただろうか。そう、日蓮聖人のお衣が替わっているのだ。

 日蓮聖人のお衣を替える法要を御更衣式と呼ぶ。日蓮宗総本山である久遠寺の御更衣式は特に有名で、日が落ちる頃、ろうそくの灯火の中で厳粛に行われる儀式には大勢の参詣者が集う。

 當山のお祖師様も御衣更えをすまされ心なしかさっぱりしたお顔をされてるような。