「何でお正月にはお目出度うっていうんだろう」
何年か前ですが、初詣に連れられて来た子供が二人で話していました。
「御誕生日でもないし、別にお目出度くないのにね」
なるほど、なぜお目出度うなんでしょう。新年を迎えてお正月には「お目出度うございます」というのがごく普通の挨拶です。ただ今年はコロナ禍の中で、新年とはいっても、お目出度うと言うには少々抵抗があるように感じますが……。
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「ああでもない、これはどうかな?」
私が小学生の頃から通っている習字教室で中学生の男の子がつぶやいています。
どうやら学校に提出するための「書初め」をしているようです。
その様子を微笑ましく思いながら自らの学生時代のことをふと思い出します。
書初めの起源は平安時代までさかのぼります。
「吉書初め」(きっしょぞめ)という行事が、新年の宮中行事として
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大乗仏教における菩薩の代表的な修行の一つが六波羅蜜(ろつぱらみつ)です。
波羅蜜(はらみつ)とは、伝統的な解釈では「彼岸に渡った」という意味があります。
「彼岸」とは悟りの世界を指し、これに対して我々が住んでいる迷いの世界を「此岸」と呼びます。
つまり、六波羅蜜とは、此岸から彼岸に至るための六つの徳目という意味です。
①布施(物惜しみせずに施すこと
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ふと窓の外を見ると手摺に小鳥が二羽とまっています。
私と眼が合いましたが、窓ガラスが閉まっているので知らん顔です。
でも写真に撮ろうとスマホを持って構えると、恥ずかしいのか飛び立ってしまいました。
長閑な一時でしたが、鳥の世界も高病原性鳥インフルエンザが流行しており、小鳥たちは何も知らないのでしょうが今は大変なときです。
コロナ禍の新年を迎えて、悪病邪鬼の鎮静と
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