暑さ寒さも彼岸までと申します。今月21日は春分の日=彼岸の中日です。彼岸とは、向こう岸つまり凡夫の住むこちら側に対して仏の住む悟りの世界を表す仏教用語です。

 雪が解けて寒い冬から春になる時期、希望の世界への旅立ちの季節とも言えます。日蓮聖人は「法華経の行者の祈りの叶わぬことはない。いわば冬が必ず春となるように、当然のことである」と示されています。

 先行きの見えない

「これ、両替できますか」と、千円札を出された。

「百円玉、十枚でいいですか」と尋ねたら、
「五円玉を入れてもらえたら有り難いんだけど…」

「五円玉ねぇ、申し訳ないけど十円玉しかないんですが、それでいいですか」
「五円玉、無いんですか」と、残念そうな顔。

 隣で受付していたNさんが見かねて言った。

 今月三日は節分です。
節分が明ければ立春となり、実感出来ませんが暦の上ではもう春となります。

 年賀状の挨拶に「新春」「初春」と書く様に、旧暦では春を一年の始まりとしていました。節分は、正月気分からもう一度気を引き締め、決意を新たにする良い機会です。

 また節分といえばやはり豆まきでしょう。

 今月十日は日蓮宗大荒行堂の成満出行会があります。
 昨秋十一月一日から寒壱百日間の修行は、想像を絶する厳しいもので、時には音を上げたくなることもあります。

 寒中の荒行は、宗祖の孫弟子日像上人が宗祖の跡を偲び、自身の布教の志念力を確かめ、仏祖のご守護を戴くために、毎夜極寒の海中に身を沈めて自我偈百巻読誦したという故事を嚆矢とします。