先日、真如寺奥之院でお給仕をさせていただいていた時のことです。

一歳になる我が子と一緒にお風呂に入っていたときのこと。少し目を離して振り返ると子供がどこにもいません。ふと下を見ると、なんと浴槽の中に沈んでいました。すぐに引き上げたので、なんとか大事には至りませんでした。
時間にしてほんの一秒足らずですが、非常に長い時間に感じられたのを覚えています。

「気骨」という言葉があるが、読み方一つで意味が異なる。「キコツ」と読むときは、自分の信念を守って、どんな障害にも屈服しない強い意気のこと意味する。一方、「キボネ」と読む場合は、心づかい、気苦労や心配といったことを意味するそうだ。最近では、キボネという読みの方が一般的な傾向にあるように思える。しかし明治人の性格を一言で表現すると、このキコツがぴったりとする。

厳しかった冬もいつしか過ぎ、緑はまばゆく、頬をなでる風も優しい季節となりました。風というと近頃大ヒットした『千の風になって』という歌を思い浮かべます。


私のお墓の前で泣かないで下さい
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています