山紅葉が彩りを増す季節。朝晩の冷気は身を引き締めるが、昼間の陽気は眠気を誘う。

 私たちは読経の時、木鉦(もくしょう)を使うが、木魚を使うこともある。

 木鉦はカンカンと響くが、木魚はポクポクと実にのどかな音で眠りを誘う。
木魚は文字通り魚を丸くしたような形をしている。魚のようにいつも目を開けてつむらないようにとの戒めからできた形だという。

 この夏、爽やかなお話を聞いた。今年金婚式を迎えたMさんは、五十年間連れ添ったご主人やお孫さんまで、一族そろって信州へ親族旅行に出かけた。その途中、ご子息たちの案内で、しゃれた洋風の建物に入った。そこにはウェディングドレスが並んでおり、

「おばあちゃん、どれがいい?」

 孫娘が聞いた。

 ああこの子も近く結婚することになったのか、と納得しながら、これはどう

 祖父の代から食堂を営むYさんの店は、近所に役所や警察署などもあるため、昼時ともなれば出前の電話が鳴り止まないほど商売は順調でした。ところが、支店を出すまでになった店の経営も、ファミリーレストランや弁当業者が街に進出してくるにつれ、今までの様に商売が出来なくなってきていました。

 そんな時、阪神大震災で被災し、本店での営業が出来なくなりました。本店を閉鎖し、支店で家族だけでの営業とな

 滋賀県の商人を近江商人といい、「三方よし」の家訓が有名だ。

 三方よしとは「世間よし、売り手よし、買い手よし」のこと。

 この考えは、仏教の菩薩行に似ている。菩薩行の目標は皆の幸せの実現である。そのため自らは仏道を求め、他の衆生に対しては法を広め伝える。

 多少の違いはあれど幸せな社会の実現のため、どうすればお客さんが幸せになれるかを考え実践し、結果として自らも潤いを得るという考え