では釈尊の教えの目的とはなんだったのでしょうか。それは輪廻転生からの解脱です。

輪廻転生とは、永遠に生死を繰り返すことです。当時のインドでは、次のように信じられていました。

現世は奴隷であっても、真面目に正しく生きていれば、来世では王族になれるかもしれない。

しかし逆に悪いことばかりしていたら来世ではゴキブリに生まれてしまうかもしれない。

だから善行を積み、良い来世を信じることで、庶民は心の安らぎを得ていたのです。

つまり、この輪廻転生の思想がカースト制度を支えていたのです。しかし、次は何に生まれ変わるかなど誰にもわかるはずがありません。

そこに、こんな人生に意味があるのか?と疑問を抱く人々が現れました。当時の知識階級の人々です。