法華経茶話

法華経ってなんだろう。仏教のなかでも日蓮宗でよく聞く法華経とは。成立の過程や簡単な内容にふれながら法華経にまつわるいろいろなお話しです。

続いて長者窮子の喩えについてみていきます。長者窮子の喩えは信解品第四に説かれる喩えです。

ある父親のもとから突如息子が失踪します。父親は息子を探す旅に出て、その旅先で商売に成功し長者となります。そしてある日、偶然にも父親の豪邸の前を乞食となった息子が通りかかり、父親…

 この三車火宅の喩は舎利弗に請われてお釈迦様がお説きになった喩え話です。資産家はお釈迦様、火事になった邸宅は欲が渦巻く現実世界、遊びに夢中になっている子供たちは我々凡夫、三つの玩具の車は羊と鹿が自己の覚りのみを求める小乗の教え、牛が菩薩の在り方を求める大乗の教え、本物の牛の車が法華経のことを示しています。

 この話を現代的に読み解けば、玩具の車は若者が好みそうなオートバイでしょう。

 まず最初に三車火宅の喩えについてみていきます。三車火宅の喩えは譬喩品第三に説かれている教えです。

 ある資産家の邸宅が火事になり、瞬く間に火が燃え広がりました。しかし資産家がいくら火事だと叫んでも子供達は遊びに夢中で聞く耳を持ちません。このまま放っておけば子供達は焼け死んでしまいます。そこで資…

 さて、前回まで大乗仏教と小乗仏教の違いについて触れながら、法華経が編纂されるまでの過程をみてきました。法華経は、全ての者は成仏できると説き、大乗と小乗の隔たりをなくすことを目的として編纂されました。つまり、法華経でお釈迦様が語りかけている主な聴衆は、大乗の修行者である菩薩と小乗の修行者ということです。

 しかし、お互いを批判し合い、一方は成仏できないと思い込んでいる修行者に、いき

 大乗の修行者を菩薩と呼びます。菩薩とは仏の悟りを求めて修行する者という意味です。菩薩は元々は修行時代のお釈迦様を指す言葉でしたが、時代が下るにつれて大乗の修行者を指すようになりました。菩薩というと、我々日本人にとっては馴染みのある言葉ですね。

 例えばお釈迦様の次に仏になることが約束されている弥勒菩薩や、慈悲の象徴である観世音菩薩、は皆様も名前くらいは聞いたことがあるかと思います