法華経茶話

法華経ってなんだろう。仏教のなかでも日蓮宗でよく聞く法華経とは。成立の過程や簡単な内容にふれながら法華経にまつわるいろいろなお話しです。

法華経茶話のⅠ部でも説明しましたが、大乗仏教の教えを実践する者のことを菩薩と呼びます。

菩薩は釈尊と同じ悟りを得るために修行をし、また、釈尊と同じように慈悲の心で一般の人々に安楽をもたらすことを目指します。

この内、悟りを得るために修行することを自利行、それに対して、一般の人々に安楽をもたらす修行を利他行と呼びます。

小乗仏教は自利行のみで利他行がありません。大乗

根本分裂が起こって以後の仏教を部派仏教と呼びますが、その頃の仏教はあくまで個人の悟りを主な目的としていました。

しかし、大衆をターゲットにしたヒンドゥー教のわかりやすい教えが広まっていく現状に対して、仏教教団から次の様な思想を主張する僧侶が現れました。

「自分一人だけが救われればいい、という考えは小さな乗り物に一人だけ乗って、自分だけが幸福になるようなものだ。

では釈尊の教えの目的とはなんだったのでしょうか。それは輪廻転生からの解脱です。

輪廻転生とは、永遠に生死を繰り返すことです。当時のインドでは、次のように信じられていました。

現世は奴隷であっても、真面目に正しく生きていれば、来世では王族になれるかもしれない。

しかし逆に悪いことばかりしていたら来世ではゴキブリに生まれてしまうかもしれない。

だから善

ガンジス川のほとりでは、農商人が牛を使って田畑を耕し大いに財産を増やしていました。

しかしそこにバラモンがやってきて、神様に供養すると言って牛を連れて行ってしまいます。

バラモンの教えでは、人は死後、煙とともに祖霊の世界に達すると信じられていました。

そのせいなのか、バラモンたちは儀式の度に大量の生贄を捧げました。

中でも特に牛を焼いたのです。