この「化城喩」は衆生の功利的な信仰を、永遠の真理を求める大きな信心へと導こう、というお釈迦様の願いを示すものです。仏道(砂漠)は長く険しいけれど、真理(宝)はすぐ近くにある、と。この真理とは、仏法を指します。

 この比喩でお釈迦様はフィクションの「大通智勝如来」という仏を紹介されました。この仏はこの世に初めて出現された

如来である、と。お釈迦様はこの一言で、真理は無限の過去から存在し、自分が始めて悟ったわけではない、とお説きになったのです。つまりこの喩えで、お釈迦様は仏法は自分が創作したものではなく自分はあくまでその仏法を悟った一人である、ということを説いているのです。そして、私達衆生もこの真理にたどり着ける可能性を持っていると示されたのです。