この良医病子喩というのは法華経『如来壽量品第十六』に説かれる比喩です。

この比喩は今までご紹介した比喩の中でも、最も素朴でわかりやすいとお感じになる方も多いと思います。

ですが、この喩えには実にたくさんの示唆が秘められているのです。なので、今回はいつもより回数を割いて詳しくみていくことにしましょう。

この比喩の中の良医は釈尊、中毒に掛かってしまった子供達は我々凡夫、良薬は最上の教えを指しています。

いつの時代も子供は父の指図を煙たがりますが、父がいなくなって初めてその存在の有り難さを感じるものです。

この比喩もそのことを踏襲して、床に臥せる子供達は父の死を知って初めて調合した薬(教え)に気付くという構成になっているのです。