これまで法華経が成立した背景について概観し、法華七喩について解説してきました。この法華七喩は、一仏乗(この世の全ての生物は悟りの境地に至ることができる)の教えを一般の人々にわかりやすく説くための譬え話でした。

法華経では、日常の仕事があり修行だけに身を投じることが難しい在家者であっても、永遠の真理としての釈尊を信仰することで、悟り

に至ることができると説かれています。

修行よりも何よりも信仰が一番大切なのです。そして中国を経て日本へと伝わったこの法華経に絶対の信を持ち、宗派として確立させたのが我が日蓮宗の祖、日蓮聖人です。

今号にて、この連載を終了いたします。皆様の法華信仰の一助となれば幸いです。二年間のご愛読、誠にありがとうございました。(栗原啓文)