ガンジス川のほとりでは、農商人が牛を使って田畑を耕し大いに財産を増やしていました。

しかしそこにバラモンがやってきて、神様に供養すると言って牛を連れて行ってしまいます。

バラモンの教えでは、人は死後、煙とともに祖霊の世界に達すると信じられていました。

そのせいなのか、バラモンたちは儀式の度に大量の生贄を捧げました。

中でも特に牛を焼いたのです。

繰り返される牛の調達に農商人たちは頭にきていましたが、神様に反抗するのか、と問われると反論できませんでした。

そこに登場したのが釈尊です。

釈尊は無益な殺生を禁じました。

この教えに農商人たちは飛びついたのです。

なぜなら、バラモンが牛の調達にきても「自分は仏教徒だ」と言えば、牛の受け渡しを拒否できたからです。