一方、祭儀のために牛を殺していたバラモン教団は、殺生禁断の仏教教団によって糾弾され都市から地方へ追われました。

しかし彼らは、この失敗に学んで牛殺しをやめ、シヴァやヴィシュヌといった大衆的な神を、ただ無条件に信仰すれば救われると説いたのです。

こうして、バラモン教は再び都市部で人気を集め、ヒンドゥー教と呼ばれるようになります。

このヒンドゥー教の復活は、インテリ層を中心に信仰を集めていた仏教教団に動揺を与えました。

何故なら、仏教はその日を生きていくだけで精一杯の下層階級の人々にとっては、あまりに難解だったからです。

このヒンドゥー教の勢いに対して、仏教教団の過激派とも呼ぶべき僧侶が対抗策を考え始めました。

こうして誕生したのが大乗仏教です。