大乗仏教における菩薩の修行として利他行と並んで重要視されたのが「三昧」です。三昧は、心を平静に保ち、一つの対象に精神を集中させる修行で、釈尊の時代から出家者にとって必須の修行でした。

三昧は大きく三種類に分けられます。

①空三昧(自己と自己の所有物は確固としたものではなく空であると観察する)

②無相三昧(存在するものは全て縁起としてあり、固有の現象は本質的なものではないと観察する)

③無願三昧(存在するものは本質的なものではないから、そういったものを求めることはないと観察する)

さて、ここで「空」という言葉が出てきました。この空は大乗仏教において非常に重要な概念です。次回からは、この空について掘り下げていきましょう。