存在のあり方の特質に関して仏教では独特の把握の仕方をしました。

その理解の原理を「縁起」といいます。

「縁起」とは、あらゆるものは他のあるものに縁って起こる(依存して現象する)という意味です。

花を例に考えてみましょう。

原因としての種子と、日光や水分などの条件がなければ花は咲きません。

原因を「因」、条件を「縁」といい、あらゆる物事は因と縁とによって結果(果)として成立しているのです。

以前お話しした四聖諦でも、苦(思い通りにならない)という結果(果)は、集(欲望や煩悩)という原因(因)によっておこり、

滅(煩悩を滅した状態)という結果も道(煩悩を滅するための修行の実践)を原因としていることが理解できるのです。