法話(毎月更新)

真如寺の僧侶が毎月交代で法話を書いております。何気ない日常にある法華経の教えを感じて頂ければ幸いです。
また新しい一年が始まりました。昨年は、お経を沢山読むことを目標にしました。法華経は八巻二十八品であり、六万九千余りの文字数です。
日蓮宗はかつて他の宗派から読経宗といわれる程に、お経を読む事を重んじました。
普段はつい読み慣れた部分ばかりをスラスラと読んでしまいますが、八巻すべてを読みますと言い回し、発音の難しいポイントがあったり、経典の圧倒的な長さと多さに嫌気がさすことも正直あ
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「この紋所が目に入らぬか。ここにおわす方をどなたと心得る」
ご存知水戸黄門の決め台詞です。
その黄門様のお婆様は身延七面山の女人禁制を解かれた養珠院お万の方でお母様はやはり法華経の大信者であられた久昌院久子様です。
そのようなご縁で黄門様も法華経へのご信仰が有り、お母様が亡くなられた後、その菩提を弔う為に水戸に久昌寺というお寺を建てられ現在日蓮宗の本山として栄えています。
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「何でお正月にはお目出度うっていうんだろう」
何年か前ですが、初詣に連れられて来た子供が二人で話していました。
「御誕生日でもないし、別にお目出度くないのにね」
なるほど、なぜお目出度うなんでしょう。新年を迎えてお正月には「お目出度うございます」というのがごく普通の挨拶です。ただ今年はコロナ禍の中で、新年とはいっても、お目出度うと言うには少々抵抗があるように感じますが……。
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「ああでもない、これはどうかな?」
私が小学生の頃から通っている習字教室で中学生の男の子がつぶやいています。
どうやら学校に提出するための「書初め」をしているようです。
その様子を微笑ましく思いながら自らの学生時代のことをふと思い出します。
書初めの起源は平安時代までさかのぼります。
「吉書初め」(きっしょぞめ)という行事が、新年の宮中行事として
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今年も残り一ヶ月となった。今年は新型コロナウイルスの流行によって、世界中が混乱させられた。
日本では、4月に新型コロナウイルス対策で「緊急事態宣言」が発令され、5月末まで自粛生活が続いた。
これ以後、感染拡大防止のためマスク装着が推奨され、手指の消毒や室内のこまめの換気を行い日々感染予防に努め、今までにない生活となった。
振り返れば、平成二十一年に新型インフルエン
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