法話(毎月更新)

真如寺の僧侶が毎月交代で法話を書いております。何気ない日常にある法華経の教えを感じて頂ければ幸いです。

 本誌は、五十年以上に渡り多くの人に愛読されてきた歴史ある寺報である。私のような若輩が、原稿を書かせて頂けることは今更ながらありがたく思う。

 にもかかわらず、いつもいよいよ締切間際、焦って筆を走らせ後悔する。本稿も懲りず締切間際の為、急ぎ足で本題に移る。

 私がよく行く銭湯の浴場壁面には、このような文字が大きく掲示されている。

 「人は人によって苦しみ人によって育てられる」

 こんな言葉がありますがなぜ私たちを「ひと」と呼ぶのかご存知でしょうか。 諸説ある中で数の数え方に由来するともいわれています。「一、二、三~十」を「ひ、ふ、み~と」と読みますがこの読み方は日本語のルーツといわれる大和言葉の読み方だそうです。

 「ひ」とは物事の始まりという意味で、「と」とは完全な球体を表現しているそうです。これを人間

 年末年始を過ぎ世の中の動きも正月気分から通常に戻り、お節料理やお餅、忘新年会の楽しいお酒などで胃袋も肝臓も休みなく働き少々疲れ気味、未だ本調子とは言えない方も多いのではないか。そうこうしているともう二月の到来だ。

 二月の伝統行事といえば節分であり、大寒という一年で最も寒さの厳しい時期の一区切り。それだけに体調も崩しやすい。そして次は立春を迎える旧正月である。

 新春を迎えてご挨拶申し上げます。本年も何卒よろしくお願い申しあげます。

 今年は、丁酉(ひのととり)年。「酉」は成熟を表します。酉に「?」を付ければ「酒」になりますが、極限にまで熟し、よく発酵した状態を表すものです。

 酉はまた時刻でいえば午後の五時頃。夕方、一日の仕事が片付いて、帰途につくという頃合いです。つまり一日でいえば仕事の成果が見える。一年でいえば、春から育て

 冬の代表的な味覚の牡蠣(かき)は、さまざまな料理に使われ専門店もある人気の食材です。

 牡蠣は全国各地で養殖され、殊に三陸沿岸の牡蠣は広島とならんでブランドとなっていましたが、五年前の東日本の震災と津波によって沿岸の漁業は壊滅的な被害を受け、ようやく牡蠣漁が再開されたのは最近のことでした。

 そんな中、南三陸のT漁港では、牡蠣漁の再開に当たって、生産者間の話し合いで従来