山のたより

「信友」の「山のお便り」欄の記事を掲載しております。
仏様のお弟子のシュリハンドクは自分の名前も忘れてしまうような人でしたので、仏様はチリを掃く修行をお与えになりました。
毎日たまるチリの掃除をするうちに、このチリは地面の上だけでなく心の中も同じであることに気づき、そのことでお釈迦様から将来の成仏を約束されたといいます。
本宗では給仕第一と言われ、お経や掃除で仏様の居場所を清浄にする事を重視します。
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学生時代の恩師から聞いた言葉。
「学問」とはただ学ぶことだと思われがちだが、実は適切な問いを考える事が重要。しっかり観察し適切な質問が立てられれば論文は八割は終了だ、と。
自分に当てはめても学校を卒業してからはなおさら「学」よりも「問」の難しさと大切さを感じる事が多い。
お祖師様も生涯で大きな問いをいくつか立てておられ、その答えを経典に尋ねて答え
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世間ではお滝修行が流行っているらしい。CMでアイドルがお滝に打たれるご時世である。先日は英国ケンブリッジ大学の学生がはるばる真如寺の滝修行に来られた。
だがその反面、なぜ滝に打たれるのかよく解らないという声も。
因みに山岳信仰に基づく修験道では苦行の一つとして滝に打たれているようだが、当山はそうではない。
苦行ではなく、水の持つ清浄
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秋はお萩、春はぼた餅。どちらも同じものだが、季節によって呼び方が違う。
では、夏と冬はないかと辞書を引いてみると、他に「隣知らず」や「北窓(きたまど」とも言うらしい。
お萩はお餅のようにペッタンペッタンと激しくつくわけではないので、ついているのが分からない。そのためつき知らず、転じて、月知らず。北の窓からは月が見えないので北窓と言ったのか。何とも風流な言い回しだ。…
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近年、お葬式を始め様々な宗教的儀式が簡素化されたり、宗教者抜きで行われる様になったりしている。日本では政教分離が進んでいるので、その影響もあるのかもしれない。
意外な事に、欧米では様々な場面で宗教が行政に組み込まれており、例えば入籍の書類に宗教者のサインが必要な国もあるようだ。
宗教が組み込まれる事の功罪はともかく宗教が身近でなくなってきているのは淋し
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