コラム 正見(しょうけん)

 災害や事件が起こると、まことしやかに偽情報あるいは誤情報が飛び交う。時には偽と気付かず拡散の片棒を担がされてしまうことさえあるので気をつけなくてはならない。釈尊は修行の基本となる八種の実践徳目を上げ、その第一として正見を説く。則ち物事を心理に基づいて正しく見ることが大切だと説く。先入観にとらわれたり、妬みや慢心というフィルターを通して見ると、その事象なり人物なりのありのままを見ることができない。心穏やかに冷静にそして深く観察することにより真実に照らし見ることができるのである。

 日常の対人関係においても、真実を洞察することにより、エゴに引きずられることなく誤解やいがみ合いによるストレスのない、円満な日々を送ることができる。