コラム 覚悟(かくご)

 九月十二日は、日蓮聖人が命を奪われそうになった「龍口法難(たつのくちほうなん)」の日です。まさにその首が切られようとする絶体絶命の危機に瀕した際、日蓮聖人は覚悟をお決めになり、法華経への信念を貫かれました。そのお姿を思うと、深い報恩の思いが募ります。

 さて「覚悟を決める」などと言いますが、「覚」も「悟」も「さとる」という意味で、本来、覚悟は「迷いを去り、真理を悟ること」を意味します。

 私たちは日々の生活で不安や迷いに直面したとき、つい腰が引けてしまいがちです。しかし、己の信じる道や大切なものを心にしっかりと据える「覚悟」を持つとき、どんな逆境の中でも揺るがない強さと穏やかな心が生まれるのではないでしょうか。