コラム 新暦と旧暦(二)

 二月四日は立春です。これは二十四節気の一つで、これ以後は暦の上では春となります。随分と現実の季節とは違う感じですよね。これらの二十四節気は旧暦といわれる中国の太陰太陽暦の産物です。

 旧暦は月の満ち欠けで日を数え、太陽の運行で季節を表します。しかし次第に日付と季節がずれてきた為、昔の中国で季節を知る目安として二十四節気が発明されました。

 昔の日本はこれをそのまま取り入れましたが、二十四節気は中国の大陸的な気候から生まれたものです。当然日本の季節とはあわず、ずれが出てしまったという訳です。

 これは日本だけでなく、昔の中国文化圏の国も同様に取り入れたようで、雪など降りそうもない南国のベトナムにも、大雪や大寒などの二十四節気が今も生きています。