人が右だと言えば、いいや左だと何事によらず、人の意見に逆らって片意地を通す、つむじまがりの者を、一般には天邪鬼と呼んでいる。 本来は毘沙門天の鎧の下部にある…
仏教まめ辞典
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コラム うきよ(憂き世・浮世)
「浮世の荒波にもまれる」などといい、この世の中、世間、あるいは人生をさして言うときに使われる。もとは「つらいこの世・無常の世」という意味で「憂(う)き世」を使…
コラム おみくじ(御御籤・御神籤)
初詣に行くと、「今年の運勢はどうだろうか?」と、ついおみくじを引きたくなる。 お堂にお詣りした後に、竹串の入った匣(はこ)を願い事を祈りながらよく振って、番…
コラム 人間(にんげん)
一般にはひとを表し、また人類全体を指す。さらに「人間ができている」など、人柄を表すこともある。 仏教では人びとの間、人びとの住んでいるところ、六道の一つであ…
コラム 涅槃(ねはん)
サンスクリット語ニルヴァーナの音写。もとは吹き消すこと、また吹き消した状態を言う。そこから煩悩の炎を吹き消し、迷いのない境地を示す仏教語となった。 二月十五…
コラム 内証(ないしょう)
一般には内緒と書き「内緒の話だが」などと、内密・秘密のこと指し、表向きにはしない内々のことをいうが、もとは仏教用語で内心の証(さとり)のことをいう。 自身の…
コラム 貪著(とんじゃく)
「広辞苑」に貪着を、足ることを知らず物に執(しゆう)着(じやく)すること。むさぼりつくこととある。 人間の欲望にはキリがない。満足することを知らず貪り求める…
コラム 変化(へんげ)
ヘンカと読むと別の状態・性質に変わることを意味し、ヘンゲと読めば妖怪変化などと、妖気漂う意味合いが強くなる。もとはサンスクリット語のニルマーナ。万物の変わるこ…
コラム 七夕(たなばた)
七月七日の夜に星を祭る行事。葉竹に様々な願い事を書いた五色の短冊を飾って祈る。五節句の一つ。 天の川の両岸にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという中国…
コラム 納経(のうきょう)
辞書には、現在・未来の安穏や追善供養のため経典を寺社に納めること。またその経典などと説かれている。 インドでは古くから経典を土中に埋める、あるいは塔に納める…