4月のお便り

 古民家などに詳しい建築士から聞いた話。当山開基である能勢氏の拠点、地黄城周辺の武家屋敷群は現存している集落としては大阪府下で最大の可能性があるそうだ。何気なく過ごしている唯の田舎町だが、見る人が見れば実は宝の山でくらしていたのだ。

 お釈迦様の説く霊山浄土もこれに近い。自分たちは地獄にいると思えばそこは地獄となるが、永遠の仏がおわす貴重な世界であると気付いたら、それは霊山浄土への第一歩だ。

 私たちの心は移ろいやすい。しっかりとお題目を胸に一歩ずつ進んで行きたい。U.K