6月のお便り

 大切にしまったはずの万年筆。どこにしまったのか全然思い出せない。散々引き出しやタンスをひっくり返すと、大切にしすぎて使われることのなかった万年筆がほこりをかぶって出てきた。

 万年筆は使えば使うほど手に馴染み、より真価を発揮する。逆に使わないと錆びたりインクが詰まったりしてだめになってしまう。よい道具ほど使わないともったいない。

 そこでふと思ったのがどこの家にもあるお仏壇のお経本。仏様のお言葉が書かれた大切な本だが。大切にしすぎて眠っていたりしないだろうか。  U.K