存在のあり方の特質に関して仏教では独特の把握の仕方をしました。 その理解の原理を「縁起」といいます。 「縁起」とは、あらゆるものは他のあるものに縁って起こる(依…
法華経茶話
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コラム 五蘊(ごうん)
まず、「空」の説明に入る前に「五蘊」と「縁起」についてお話しします。 人間は「自分」という存在は確固たる「自己」であると思っています。 古代インドではそのような…
コラム 自利行と利他行
法華経茶話のⅠ部でも説明しましたが、大乗仏教の教えを実践する者のことを菩薩と呼びます。 菩薩は釈尊と同じ悟りを得るために修行をし、また、釈尊と同じように慈悲の心…
コラム 大乗仏教の出現
根本分裂が起こって以後の仏教を部派仏教と呼びますが、その頃の仏教はあくまで個人の悟りを主な目的としていました。 しかし、大衆をターゲットにしたヒンドゥー教のわか…
コラム ヒンドゥー教の台頭
一方、祭儀のために牛を殺していたバラモン教団は、殺生禁断の仏教教団によって糾弾され都市から地方へ追われました。 しかし彼らは、この失敗に学んで牛殺しをやめ、シヴ…
コラム 仏教誕生の時代背景④
では釈尊の教えの目的とはなんだったのでしょうか。それは輪廻転生からの解脱です。 輪廻転生とは、永遠に生死を繰り返すことです。当時のインドでは、次のように信じられ…
コラム 仏教誕生の時代背景③
ガンジス川のほとりでは、農商人が牛を使って田畑を耕し大いに財産を増やしていました。 しかしそこにバラモンがやってきて、神様に供養すると言って牛を連れて行ってしま…