続いて衣裏繋珠喩をみていきます。 ある人が大変裕福な親友の家に遊びに行きました。その人はいつしか酔いつぶれ、眠ってしまいました。そのうち友達は出かけなくてい…
法華経茶話
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コラム 化城喩(二)
この「化城喩」は衆生の功利的な信仰を、永遠の真理を求める大きな信心へと導こう、というお釈迦様の願いを示すものです。仏道(砂漠)は長く険しいけれど、真理(宝)は…
コラム 三草二木喩(一)
続いて三草二木の喩えについてみていきます。三草二木の喩えは『薬草喩品第五』に説かれる教えです。 この世界には小さな薬草、中くらいの薬草、大きな薬草大きな木、小さ…
コラム 長者窮子喩(二)
この喩えは、先の三車火宅の喩えを受けた高弟達が、自分達の理解をお釈迦様に告白するという形をとっています。つまり高弟達が語り手になっているのです。 この喩え話では…
コラム 長者窮子喩(一)
続いて長者窮子の喩えについてみていきます。長者窮子の喩えは信解品第四に説かれる喩えです。 ある父親のもとから突如息子が失踪します。父親は息子を探す旅に出て、その…
コラム 三車火宅喩(一)
まず最初に三車火宅の喩えについてみていきます。三車火宅の喩えは譬喩品第三に説かれている教えです。 ある資産家の邸宅が火事になり、瞬く間に火が燃え広がりました…
コラム 法華経の成立(五)
さて、前回まで大乗仏教と小乗仏教の違いについて触れながら、法華経が編纂されるまでの過程をみてきました。法華経は、全ての者は成仏できると説き、大乗と小乗の隔たり…