7月の法話 日法上人十三回忌追悼文
第三十二世 権大僧正 日法上人を偲ぶ
「第十三回忌追悼文」
六月十七日、前日の大雨が一転、青空の下、先代日法上人の第十三回忌報恩法要が催されました。大導師をお勤めいただいた、大本山中山法華経寺新井日湛貫首猊下の追悼文の要旨を以下に記します。
聖人は大正九年二月六日眞如寺第三十一世植田観達聖人の長男として誕生。昭和十六年立正大学文学部英文科卒業。(略)陸軍少尉に任官。敗戦後の昭和二十二年、大阪府能勢中学校教官に就任。同二十三年国立京都工芸繊維大学文部事務官に就任等、教育機関に携わる。(略)同二十六年日蓮宗大荒行堂初行入行。本化別頭の秘法を習得される。さらに修法道の奥義を窮めんとついに同三十七年二月十日第五行成満。のち全国修法師連合会副会長、修法審議会委員長等を歴任。
而して同三十七年十月二十五日には眞如寺第三十二世の伝統沙門となる。鋭意寺門の整備と信徒教化に止暇断眠の法輪を転じ、信徒の渇仰極めて厚きものあり。昭和五十年能勢妙見山北辰閣を建立。管長表彰を受ける。この間、関西身延行学道場を開設。昭和五十五年には京都妙林寺を開創。同五十八年には行学道場二十周年記念事業として覚樹精舎新築の項により再度管長表彰を拝受す。同五十九年身延山祖山常置委員を委嘱され、同年栄章種名「布教興学」一級法功章を受賞。同六十一年に中山法華経寺責任役員参与に就任。(略)平成元年日蓮宗勧学院講学職に就任。同四年眞如寺住職を交代し京都妙林寺住職となり、平成十二年七月八日、世寿八十一歳にして遷化されるまで執筆活動に専念せられたり。宗門は同日付で栄章種名「布教興学」大法功章を追贈(略)今聖人第十三回忌に当たり拂を執り些か其の徳績を述べ以て追悼に充るものなり。(略) 南無妙法蓮華経
維時平成二十四年六月十七日
日蓮宗五勝具足之大本山 中山法華経寺 第百四十五世 後学智清日湛合掌和南