11月のお便り

 山が色づく季節が巡ってきた。整えられた庭の紅葉も良いが、里山の色とりどりの美しさも捨てがたい。

 ところで、里山は自然にできたものではなく、人間が炭や薪を採るために人工的に作った森だ。人工的と聞くと自然の対極にあるようだが、意外な事に自然の森より多くの生き物が住んでいる。人が手を入れることで、より多くの生き物が共生できているのだ。

 仏教は人の価値は生まれではなく、何を為したかで決まると考える。自分だけでなく、里山のようにみんなが幸せになるように生きてゆきたい。U.K