10月のお便り

 米国の有名な実業家は、毎日、自分が明日死ぬなら今何をすべきかを考え働いていたという。彼は仏教徒としても知られている。

 仏教において「よく死ぬ」事とは、法華経に生きるという信念を貫き「よく生きる」という事だといえる。

 「先ず臨終の事を習うて後に他事を習うべし」とは

日蓮聖人のお言葉だ。聖人が仏教を志された理由の一つが死とどう向き合うかという問いであったことがうかがえる御遺文の一節である。

 十月十三日は聖人のご命日。その偉大な生き様に少しでも近づきたいと願う。   U.K