コラム 瞋恚(しんに)

 ストレスが健康に及ぼす影響は大きい。お経には「瞋り(いかり)を断てば静かなる眠りを得、恚(うらみ)を忘れれば憂いなし。いかりは毒の根なり。賢者はこれを除きて安楽なることを得たり」と説く。瞋・恚はともに「いかり」を意味する。私たちの心にまとわりつくこれらのいかりの蔓(つる)を断ち切れば夜は安らかな眠りにつき健康で安楽な日々を送ることができよう。

 逆に怒りは時に胃などの消化器系統に障害を起こし、血圧が上がり卒中・狭心症などの取り返しのつかない病気を引き起こす原因ともなる。

 心の状態が肉体に与える影響は大きい。宗祖日蓮聖人は「いのちと申すものは一切の財(たから)の中に第一の財なり」と説示される。まず健康であること、それには瞋恚を離れた生活を送ることが大事だ。