コラム 衣裏繋珠喩(二)

 宝とは「仏性」、親友は「お釈迦様」貧乏人は私達「凡夫」です。このお話では、全ての人に仏性が備わっているということに「気づく」ことの大切さを教えています。

 「仏性」は気づかないと輝かないのです。ほどんどの人が、自分に仏性があることなど関心がないでしょう。仏性に気づき、法華経の心をもってその宝を磨くことは、何よりの幸せにつながっていくということです。

 ただ間違えてはいけないのは、単にお金持

ちになって楽な暮らしができるということが幸せなのではありません。心の豊かさを磨いていくことこそが幸せに繋がるのです。

 そして何よりも、苦しみをも包みこむような大きな慈悲の心を感じることによって、今ある幸せの大切さに気づくことができるでしょう。