コラム 七仏通戒偈

さて「五蘊」や「十二支縁起」等、日常用語ではない言葉ばかりで混乱してしまったかもしれません。

でも安心してください。釈尊の言いたかったことは、たった一言に集約することができるのです。

それが「七仏通戒偈」という教えです。諸悪膜作(悪いことをしない)衆善奉行(善いことをする)自浄其意(自分の心を清らかにする)是諸仏教(これこそが諸仏の教えである)という意味です。

「苦」の根本である「無明」を断ち切るには、自己に囚われず、他者のために善いことをし、そして何より諸経の王である『法華経』に絶対の信を置いて生活することが重要なのです。

今号をもちまして法華経茶話の最終稿とします。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

〈編集より〉

コラム『法華経茶話』の投稿を続けて下さったのは栗原啓文上人です。

法華経について分かりやすく、しかも実のあるお話しを語るのは容易なことではありません。

遡って四年前、平成三十年四月号からの連載でした。

今号で最終回となりましたが、またどこかの誌面でお会いすることを楽しみに、更なるご活躍をお祈りしております。