11月のお便り

 子供の幼稚園でバザーがあるという。何か出せるものがないかと押し入れを探すと、普段使っていないものが思いのほか出て来た。

 しかし、いざ手放すとなるとなんだか惜しい気もするし、持って帰った人が大切に使ってくれるのか、などとあまり関係ないことまで気になってくる。

 だが小欲知足という言葉が浮かんだ時、そんな気持ちは消えた。使う予定のないものに囲まれていても良い事はない。それより欲しい人に使ってもらった方がものも喜ぶ。自分の欲を減らす仏道修行だと思うと清々しい気分がした。   U.K