コラム 日朝上人千日詣り

P1030149 梅雨が明けるとセミが鳴き始め、蛙の大合唱が夜空に響き渡る。これが聞こえ出すと、いよいよ夏が来たという実感がわいてくる。そうこうするうちに、暑さも本格的になって来るのだが、そんな七月二十四日に真如寺では日朝上人の千日詣りが行われる。

 日朝上人は日蓮宗の総本山身延山久遠寺の第十一世になられた方で、今の久遠寺の基礎を築いたと言われている。

 八歳で得度し身延山で修行した後、儒教など仏教以外の学問も修め、また京都や奈良、比叡山へも遊学し諸宗の教義を学ばれた。久遠寺の法主になってからもますます勉学に励まれたため、いつしか「学問成就の日朝さま」と崇められるようになった。また、日朝上人は法主になられて後、一時眼病を患われたが祈祷によって完治した事から「眼病平癒の日朝さま」としても有名である。