コラム 薄伽梵(ばがぼん)
サンスクリット語のバガバッドの主格「バガバーン」の音写で、仏の異称の一つだ。
仏には「如来の十号」といい十種の呼び名があり、法華経の中にもそれを見ることが出来る。
即ち「如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏世尊」の十の呼称のうち、最後の「世尊」の原語がバガバッドである。
バガバッドは古い仏典では、弟子が師に対して「先生」と呼びかけるときに用いられた言葉である。
幸あるもの、栄光あるものを意味しており、権力・正義・離誉・幸福・名誉・解脱の六つの意義があるといわれる。
またヒンズー教では最高神の尊称として用いている。
「天才バカボン」というギャグ漫画の純真な主人公の名前がバカボンだったが、薄伽梵との関わりについてはどうだったのか?