12月のお便り

 秋はお萩、春はぼた餅。どちらも同じものだが、季節によって呼び方が違う。  では、夏と冬はないかと辞書を引いてみると、他に「隣知らず」や「北窓(きたまど」とも言…

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11月のお便り

 近年、お葬式を始め様々な宗教的儀式が簡素化されたり、宗教者抜きで行われる様になったりしている。日本では政教分離が進んでいるので、その影響もあるのかもしれない。…

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10月のお便り

 街で子供が誰かにぶつかったらしく「ごめんなさいは?」と親が子供に迫っている。子供は結局「ごめん」と言えずに泣き出してしまった。  悪いことをしたと思っているけ…

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9月のお便り

 高名な尺八の先生と話をしたときのこと。 尺八は自分の力だけで音を出そうとしてもいい音は出ない。物は元々素晴らしい音をもっており、私達はそれを引き出すお手伝いを…

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8月のお便り

 人の手が入っていない原生林において、森を形作る木の種類はあまり多くないらしい。関西では、標高が低い場所ではコジイ、中ぐらいはアカガシ、高い所の一部はブナになる…

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7月のお便り

 毎日見慣れている景色にありがたみを感じることは少ない。  先日、植物に詳しい大学の先生と歩く機会があった。先生の手にかかれば普段見慣れている雑木や雑草の景色が…

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6月のお便り

 若いときの苦労は買ってでもしろという。色々経験すれば考えや行動の幅も広がり、結果人生にとってプラスになるのだろう。  だが、逆に無理に苦労をして体や心を壊す人…

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5月のお便り

 環境保護やエコの文字を見ない日はない。環境保護というと人間が自然に一切手を触れないような印象を受けるが、人間が何もしない事が自然にとって最も良いのだろうか。…

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4月のお便り

 舞い散る桜を見るとふと、西行法師の歌を思い出します。「願はくは花の下にて春死なん…」  最近では「死」を特集した番組や雑誌をよく見かけるようにな…

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3月のお便り

 科学と仏教、相反するように思えるが、意外に相性が良いと感じる事はよくある。先日読んだ本でも、情けは人のためならずという諺を行動科学の視点で説明していた。  ご…

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