コラム 三宝(さんぼう)
「篤く三宝を敬え。三宝とは仏法僧なり……」とは、聖徳太子の十七条憲法の第二条です。仏(真理に目覚めた人)・法(仏の説いた教え)・僧(仏に従い修行する者たち)を三つの宝だといいます。なぜ宝だというのか。それは善い行いをしない者には手に入れがたく、また清らかで優れていることなどが、宝に匹敵するからだというのです。
世俗の宝はお金で売買されやがて消えていきます。仏教の三宝は私たちの拠り所となり、帰依することにより自ら三宝の一員となり、自らが宝に変わっていくものです。
「ブッポーソー」と鳴くから仏法僧と名付けられた鳥がいます。でも本当にそう鳴くのはコノハズクです。身延山はその生息地として保護されており、この時期、聞くことができるかもしれません。