学生の頃宗門史の講義で衝撃を受けたことがある。それは中世の人の法華信仰についての講義だった。当時は本末制度と呼ばれる制度があり、地方の寺院の檀信徒の管理は、全て…
法話(毎月更新)
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12月の法話 微妙(みみょう)/新實 信導
「無上甚深、微妙の法は百千万劫にも遭いたてまつること難し…」 私たちが朝夕の「おつとめ」をするとき、まずお唱えする『開経偈』の冒頭である。 私が身延山短大に入学…
12月の法話 魔女の一撃/箕浦 渓介
それは突然やってきた。私の日課である筋トレ中のことだ。腰が「ピキッ」という音を立て、激痛が走った。ギックリ腰である。 正式名称「急性腰痛症」欧米ではその激しい痛…
10月の法話 御会式を迎える/日 慧
先月九月十二日、宗祖日蓮大聖人竜口法難の報恩法要を迎えました。 一月遅れのお話しとなりますが、実は当時の九月は新暦の十月くらいの季節となりますので、月遅れで…
10月の法話 仏さまはいつもソバにいる/小林謙照
さぁ、十月は待ちに待った新そばの季節ですね!我が家は親子でソバにハマり息子に至ってはそばつゆに浸けずにそのまま味わうソバ通っぷり。ウンチク好きにならないことを…
9月の法話 もったいない/植田観肇
物持ちが良いね、と言われる。確かに、サイズがあう曾祖父の道服を繕って着ていることも多い。また、納屋の奥から出てきた古いカンナやキッチンの奥深くから発掘した包丁…
9月の法話 大きな貝の物語/服部憲厚
我が家の庭には大きな睡蓮鉢がある。 長らく放置され、夏にはボウフラの温床となっていたので金魚を飼い、睡蓮を浮かべることにした。金魚が隠れる住処として、これま…
8月の法話 お盆に寄せて/倉橋 観隆
先日近所の親子二代六十年続いたお豆腐屋さんが閉店することになりました。私はそこのお豆腐が好きでよく買っていたのですが近くに大型スーパーが次々と出来て客足が遠の…
8月の法話 如来の光が照らすもの / 相川大輔
「お父さん。」 「何だい?」 「今みたいに、車に乗って僕が前に進んでいくと、周りの景色はなんで後ろに動いていくん?」 これは、軽度の自閉症スペクトラム児…
7月の法話 草堂寺参拝記/日 慧
中国西安の郊外にある草堂寺という仏教寺院で、日蓮宗はじめ日蓮聖人門下連合会の各宗が一堂に会して鳩摩羅什三蔵法師(くまらじゆうさんぞうほつし)報恩大法要が執り行…