お経は難しいものだと思われがちである。たしかに漢文で書かれており、それこそチンプンカンプンだ。 たとえば自我偈。長い法華経の中で、最もよく読まれるお経文だが、そ…
法話(毎月更新)
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10月の法話 寝かせて待つ/日 慧
能勢妙見山で、献稲祭という行事がありました。 今年収穫された新米を、仏祖並びに妙見様や各お堂にお供えします。 根が付いたままの稲穂をご宝前に供え、読経唱題して豊…
10月の法話 御馳走/服部憲厚
妻が妊娠した。待望の第一子。毎日飛び上がって喜ぶ私の横で、妻は出産に向けての準備に余念がない。 ある日、妻が真剣にメモ帳に何かを書き留めていたので覗いて見た。準…
7月の法話 願いと誓い、そしてご守護/日慧
「オゥ、これでボクは速く走れるようになったぞー」 興奮した様子で御守りを握りしめて、その男の子は叫びながら部屋中を走り回ったという。 能勢妙見山では、今年も四月…
7月の法話 気持ちを伝える/箕浦 渓介
馴染みの友人に対して、「きっとわかってくれるだろう」という思いから、ついつい対応が雑になってしまうことがある。 友人との連絡手段は、主にメッセージアプリを利用す…
6月の法話 五十肩/新實 信導
右肩が痛い。朝、起きてからも違和感がある。 顔を洗い歯磨きをしていると、肩がづきづきと痛むようである。 軽いものを持っても痛みを感じ始め、徐々に痛みがましている…
6月の法話 変化の捉え方/小林 謙照
緊急事態宣言に伴う休校措置を受け、家の中で子どもたちと過ごす毎日です。 学校から配布された課題に取り組むのですが、わからない問題があると「おとーさん!わからん!…
5月の法話 逆境に立ち向かう/倉橋観隆
先日何十年かぶりに不朽の名作といわれる『風と共に去りぬ』の映画を観ました。 年配の方には懐かしい作品ではないでしょうか。 アメリカで今から約八十年前に作られ、日…
4月の法話 数珠売りのおじさん/服部 憲厚
お釈迦さまの聖地を巡礼するため、今年一月インドを訪れた。 お釈迦さまを生んだインドという国は面白い。最もそう感じたのはヒンズー教の最大聖地、ベナレスを訪れたとき…
3月の法話 彼岸/新實 信導
一年を通じて、いちばん日の長い日が「夏至」、短いのが「冬至」。そして、昼と夜が同じなのが、「春分」と「秋分」である。 この春分の日は、国民の祝日に関する法律に「…